ARインタフェース

背景と目的

 

近年、拡張現実(AR)の技術は身近なものになりつつあります。一方で、既存のARを用いたコンテンツの多くは現実世界に3Dモデルなどのデジタル情報を重畳提示したにすぎないものがほとんどです。すなわち既存のARを用いたコンテンツの多くは、ARの特徴を活かしきれていないことが考えられます。

そこで、本研究室ではAR特有の機能について研究しています。ARの特性を知り、これまでとは異なるARの活用方法を見出すことを目的としています。

 

 

研究内容

 

【1】オペラブルリアリティに基づく棚内物体の仮想操作インタフェース

MRデバイスであるHoloLensを用いて棚の扉の開閉や物体の操作を仮想的に行います。
室内監視の技術により物体の持ち込みや持ち去りといったイベントを検知し、棚に持ち込まれた物体の画像をHoloLens上に提示します。

扉の開閉や物体の移動などを実際に行うことなく、かつ直感的な操作で隠された棚内部の状態を確認できます。

棚内に物体を持ち込む様子(1~6にかけて時間が経過している)

 

HoloLensを用いて物体の仮想操作を行う様子

 

オペラブルリアリティ とは

オペラブルリアリティのコンセプトはライブ映像内の物体を視覚的に操作する技術です。

仮想に拡張された物体だけなく、ライブ映像内の実物体についても仮想的に操作ができます。

棚の扉が閉ざされた状態でも、タブレットなどのデバイス上で扉をドラッグするだけで棚内に置かれた物体を見ることができます。

棚に物体を置く様子

 

デバイス上で扉を動かして棚内の様子を閲覧する様子

 

 

【2】 ARのユーザ別提示情報提示を利用したカードゲーム

ARがデジタル情報を実物体や現実世界に重畳提示していることに着目し、デジタル情報の量や質をユーザごとの状況に応じて個別に調節する機能について調査を行っています。

本研究では「複数の人が同時に同じものを観察しているが、各ユーザは異なるものを認識している」という状況が人の思考にどう影響を与えるか、をテーマとしています。その一環として、ユーザの状況に応じて提示される情報が変わるカードゲームをを作成しています。

プレイ中の様子と、各プレイヤーの画面

左の画面にはマーカ上にペンギンが写っているが、右の画面には写っていない