デスクトップ班

背景と目的


 日常生活において、パソコンでの作業は当たり前のものとなっています。 その作業内容といえば様々なファイルの作成や編集をしたり、インターネットをしたり、 さらにはゲームや音楽鑑賞など様々です。このようにパソコンで行える作業は多岐にわたります。 これらの情報をうまく整理し利用するためにはユーザ自身が工夫をする必要がありますが、 パソコンや機械に不慣れであったり、慣れているユーザでも情報量の膨大さゆえに扱う事が困難となる場合があります。

 本研究では、そのようなユーザへの負荷を減らすべくシステムが秘書的な役割を担い、 ユーザに代わって情報を把握し提示するようなシステムを提案します。 詳しくは、システムがユーザの行った操作を検知・記憶しておき、 それを用いてユーザの求めているものをユーザとシステムとの対話により把握し提示するというものです。 対話を用いる事でユーザは自由な発言を行う事ができ、 またシステムからもユーザを支援するために自ら話題を振ったりと働きかける事ができるようになります。

研究内容


[1] 最適な質問を選考するデスクトップ操作支援システムの考案

 普段の日常の中で、私達はパソコンで作成したファイルや閲覧したWebページなどを、後日「もう1度編集したい」「もう1度見たい」と思うことが多々あります。しかし、扱える情報が膨大になっている今日、ファイルの保存場所や、WebのURLを記憶しておくのは困難です。そこで、ユーザの求めているファイルやWebページの検索を、簡単に素早くシステムが代わりに行ってくれ、提示してくれるシステムがあれば便利だと考え、現在研究を行っています。
本システムでは、ユーザの日々のパソコン上での操作を常に検知しデータベースに蓄積しています。 しかし、蓄積した膨大な情報の中からユーザのほしい情報を特定するには、ユーザに多くの特定するための情報を聞き出さなければならず、時間もかかる上、ユーザの負担になります。 そこで本研究では、ユーザの求めている情報を素早く見つけ出すために、データベース内のファイルやWebページごとに重要度(ユーザがどのくらいその情報に印象が残っているか)を時間情報、操作情報、モード情報などで推定し、素早くユーザが求めている情報を提示するのに利用できないかと考えています。

[2]対話型文書構造生成インターフェイスの提案

 学生生活の中でレポートや論文を作成する機会が多くあります。論理的な文章を書くには各文の意味定義をし、文章間の関係等を考えなければならず、一からの作成は時間がかかってしまいます。そこで、本研究では文章の意味や関係等が正しく成立するようにアドバイスをだしてくれるインターフェイスの提案をしています。今後は、具体例を提示したアドバイスができるように改善していこうと考えています。


[3]ARを用いたインターフェイスの提案

 ARとは拡張現実感(Augmented Reality)のことで、カメラで撮影している現実世界上にリアルタイムで3DのCGを投影することができます。投影したCGをマウスやキーボードなどを使用して、自由に現実世界上で動かすなんてことも可能です。本研究では、このAR技術が、特定の人にだけCGによる情報の提示や隠蔽ができることに着目し、新たなエンターテイメントを提案できないかと考えています。


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